2018年08月25日

Soldering a cable.

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【はんだ付け】SAI/Intuous
はんだ付けのイラストなんか珍しいだろ、ということで、またパクられがちなニッチなイラストになるわけである。
最近「ソルダーレス」というプラグが売られていて、兵士(soldier)?それとも肩(shoulder)?なんて思っていたわけですが、「はんだ付け不要(solder-less)」ということのようだ。テレビのアンテナ用同軸ケーブルでは、信号の損失を防ぐために、シールド線のところに金具を差し込んで、ケーブル自体をプラグ化するコネクタが売られているが、そういうものである。

ちなみに、イラストはラフで描いたときにできが良かったので、それで行こうと思ったら、サイズを間違えてすごく小さく描いていたので拡大した。拡大の際にラフでの良さが一部失われていたようなので、もとのラフイラストも掲載しておく。
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●暑い。
例年であれば、7月だろうが8月だろうが、2週に1回は庭の草を抜いて、植木を切ったりするのだけど、今年はだめだ、あつすぎて作業ができぬ。西日の当たる地面の一部は、雑草すら生えない暑さ。植木の方はと言うと、びっくりするくらいに上に上に伸びていて、ものすごいことになっている。暑いと伸びるのか?

今回は楽器ネタなんですが、楽器室(防音室)も西に面しているので暑い。太陽光が入らないように工夫はしているものの、あまり効果はない。そこで今年はクーラーを付けてみようとしたところ、ぬるい空気しか出てこない。クーラーが壊れてた。秋になったら交換する。

ちなみに、前投稿のイヤホン端子が曲がったのは暑さではなく、どこかに引っ掛けたらしいということがわかった。MP3プレーヤーのイヤホンジャックがちょっと怪しくなってきている。

●ギターのシールドケーブルを作ってみたという話。
シールドケーブルとは、ギターとアンプを繋ぐ、太さ5mmくらいの太いケーブルのこと。楽器をやっている人は、単に「シールド」という。盾ではない。

○そもそもの話。ハムノイズ。
エレキギター、と書くと耳の後ろあたりがむず痒くなってしまう。エレキと書くと若大将のものだ。しかし単に、「ギター」だけでは、フォークやクラシックと間違われてしまうので、エレキギターと書く。長い前置きはおいておいて、そのギターを初めて手に入れたのは、高校1年のときのこと。郵便局の年末のバイト代で買った、Fender Japanのストラトキャスター(ストラト)である。

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もちろんまだ持っている。
指板はスキャロップドのYngwieモデル(イングヴェイまるむし商店)。高い方のメイプル指板にこだわって買ったけど、使ってみたらどっちでも良かった。スキャロップも特にいらんかった。

しかし、ギターは買ったものの、アンプは買わなかった。ではどうしていたかと言うと、まずはその辺に落ちていた(本当に捨ててあるのを拾ってきた)ラジカセのマイク端子に繋いで弾いていた。

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そうこうするうちに、手に入れたのがZoom 9002 (故障後、行方不明)というエフェクター。ウォークマンサイズ(死語)のマルチエフェクターで、ギターと繋いでヘッドホンから聞ける。さらにウォークマンそのものとAUXコードで繋げば、バックで鳴らしながら弾けた。AUXコードも切れたイヤホンから自作した。

その後、高校の悪友から、Fernandes ZO-3を手に入れた。

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もちろん現役だし、メインギターである。
後にも先にもこの2本しか手にしていないので、他は知らない。ちなみに防音室には、前オーナーが付けたギターハンガーがあり、6本は掛けられるようになってるんだよね。あと4本…。の前に、ちゃちなのでいいからキーボードが欲しい。

話を戻して、ZO-3の話。エフェクターにつなぎ、そのままでもゲインを上げてもディストーションをかけてもノイズが無いのである。いや、無いというのは語弊がある。ストラトに比べると、遥かにノイズが小さい。

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違いは何かというと、Fenderのストラトのピックアップ(ギターにおけるマイクに相当する部分)はシングルコイルであり、ZO-3はハムバッカーである。ストラトだってハーフトーンにすればかなりノイズは減るものの、繋いで手を離すと、ブーンというハムノイズが流れてくるのである。

○シングルコイルが悪いのか?
シャキーンという高音が楽しい、シングルコイルのリアピックアップなんか、ノイズの中で弾いているというのが当たり前。しかし、コイル2つのハムバッカーにすればそれも解決する?と雑誌などの情報も集めつつ、自分で納得していた。

そこから、いかにしてストラトのシングルコイルをシングルサイズのハムバッカーに置き換えるか、ということばかり考えるようになったのであった。

○それからXX年(長すぎて書けない)。
就職し、収入が出来たのでエフェクターをZoom 9002から9003に買い替え(好みが変わってない)はしたものの、シングルコイルでノイズが出る上、床に座って弾くには重いストラトはケースにしまわれる日々が続いた。

そして、結婚してからは、ほぼギターには触らなくなってしまった。もちろん周辺機器も追加せず。
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そうこうしているうちに、どうやら無事だった2本のシールドのうちの1本は、差し込んでもハムノイズしか出ないものになっていた。内部で腐食が起こったらしい。

○108円のシールドケーブル。
時代は流れて2010年代も後半。ハードオフだけではなく、ブックオフにまで楽器が売られる時代。しかもギター1本2500円?まともに弾けるんかしらん。

そのジャンク箱で、見た目はまともそうなシールドケーブル108円を見つけたので買ってみた。

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Kyoritsuケーブルである。ハードオフのジャンク箱の常連。アマゾンでも300円台という恐ろしい安物のシールドケーブル。これをストラトとZoom Pfx 9003に挿してみると、ノイズが皆無というほど無い。断線しているのかと疑ったが、きちんとギターの音はする。これまで体験したことのないノイズのない世界であった。

とかき鳴らしているうちに、本当に音が出なくなった。108円だけあって、すぐに断線した(というか、もとから切れていたと思われる)。どうせケーブルとジャック部分の接続部分の断線だろうとばらしてみたら、そのとおり。断線しないように付けられている爪もコードを噛んでない。きちんと噛ませて繋いでみたら、ちゃんと音が出るようになった。

で、その剥いてみたときに気づいたこと。芯線のまわりが、アルミ膜でシールドされていたのである。

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つまりこういうこと。

これまで使っていたシールドは、外のシールド網線(-)と中の芯線(+)の間は、単なる樹脂かゴムだったはずである。ということは、シールド網線とアルミで2重にシールドされていたら、シングルコイルでもノイズが出なくなるのではないか?という仮説をもとに、ケーブルを作ってみることにした。

長い仮説と動機は終わり。

○仮説は正しい、かも。
調べてみたところ、最近(多分90年代後半以降)のシールドケーブルは、芯線の周りに「導電樹脂」が巻かれているらしい。それ以前のものは、コールド(-)のシールド網線が、外からのノイズを遮断していただけだった。

ということは、芯線の周りをアルミ等で2重にシールドされているケーブルがあれば、ノイズしか出なくなったシールドケーブルを使えるようにできるかもしれない。

2重のシールドケーブルで思いつくものといえば、

・アンテナケーブル
・USBケーブル

アンテナケーブルは、芯線が銅線1本の為、硬いのでパス。加工は楽そうだが。ということで、USBケーブル、それも見た目が透明などのほうが楽しそうなので、透明や色つきのもので、2mくらいのものを物色することにした。

○Appleシールド。
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で、見つかったのがこれ。Apple純正のFire Wireケーブルで、1.5mよりは長く、2m足らず。ハードオフ等でUSBも探したのだけど、だいたい1mくらいの長さのしかなかった。外からシールド用の網線が見えてきれいである。
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まず、ぶった切ります。使わないんだから、もったいないとか言わない。
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そして、網線をほぐしてまとめ、中の信号線はというと、やっぱりアルミで保護されてるねえ。
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信号線は全部まとめるんだけど、なんと5本。これ全部剥くのか…。真ん中に、曲がったりして切れないように樹脂の芯が通っているので、これは切って捨てる。IKEAのだと思われるハサミが切りにくい。
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さらに、アルミの下の2束になったの信号線にもシールド網線が有るのである。さすがAppleはコストをかけてますなあ。USBケーブルを含め普通はここまでしないと思うけど、FireWireケーブル自体がレアなので知らん。シールド線だけでものすごく多くて団子になる。
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死んでいたシールドは分解して、ハンダを取る。先端に行くところに全信号線5本を束ね、グランド側にシールド線をまとめた束をつける。ネット上にマイクケーブル派というのがいるらしいが、彼らは信号線のうち数本だけを先端につなぐらしいが、多分音には影響ないでしょ?はんだを付けたあとの写真は忘れていたので割愛。
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完成。透明のギターシールド。かっこいい。想定よりちょっと短く、シールドケーブルにしてはやや硬目。

○音はどうかというと。

ベースアンプにストラトを接続。直でもエフェクターを挟んでも、予想通りノイズがない。仮説は正しかった。で、ギターの音はと言うと、普通。Kyoritsuシールドと変わらん。ついでに、ハードオフで買ってきた、Ibanezのシール度とも比較してみたが、全く遜色ない出来である。
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もう1本、1990年代前半の古い設計のシールドが有る。ZO-3を座って弾くように、片方のジャックはL字になっているのがポイント。経年劣化でややノイズが出るが十分使える。

ジャーン(クリーントーンで)。

あれ?こっちのほうが音がキラキラしてる。高音シャキッとしたアタック部分は、Appleシールドを含む他の最近のシールドでは出てない…。Appleシールドと最近のケーブルは、よく言えば低音が出る。悪く言えば高音が出ない。これが有名な、ハイ落ちってやつか。

○結論。
まあ、自宅でジャカジャカ弾くくらいのデスクトップギタリスト、特にコンピューターの前でYoutubeなどに合わせて弾く人にとって、アタックが少し出るよりも、ノイズが出ないほうがありがたい。

しかし、音質が変わるのは意外であった。また、ネット調査ではあるが、ノイズを減らせそうなフェライトコア(ケーブルに巻き付ける磁石)をギターシールドにつけると、さらに高音がカットされてしまうらしい。ノイズを減らそうと努力すると、同時に高音部が失われるようである。過ぎたるは及ばざるが如し。

次はL字プラグでブルーの透明、2〜3mの変わった色のシールドが作りたい。また、逆にアルミ被膜のないシールドケーブルで自作もしてみたいな。いずれにしろ。プラグ部分の入手が必要である。

ハードオフのジャンク箱でL字プラグのパッチケーブルでも買ってこよう。

○後付参考文献。
・【実験6】 ギター用のケーブルを身近な物で代用できないか?
 http://www.tokyo-st.net/pc/exp/Q6/Q6.html
同じような結論。ハイ落ちは書いてない。


○まずは。
まずは10年以上変えていない、弦を張り替えたほうが良いと思う。EarnieBall製で、いまだに錆びてないので弾けてしまうのは偉いけど。どこかにEarnieBallの10年以上前の新品があるはずだが…。

○おまけの豆知識。
あまり世の中で知られていないようなので。
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ZO-3ともう1本ギターを持っている人は、こう繋いでみよう。
ZO-3がアンプになって、ストラトの音もZO-3のスピーカーから聞こえるので、セッションができる。配線(ピックアップ→アウトプットジャック→アンプ)を考えてみたらあたりまえだし、直列で抵抗が2倍になるから、入力が半分になるんだけどね。もちろん、エフェクターを間に挟めば、外部接続したギターのみエフェクトも掛けられる。ZO-3にエフェクトを掛けたい場合は、配線をいじってセンド/リターン端子の増設が必要。

ついでに、ZO-3が2台あったら…理論上、両方から音が出るはず。
なお、配線を考えればわかるんだけど、アンプが壊れたZO-3も、ピックアップ→アウトプットさえ生きていれば、普通のギターとして使えます。以上。
posted by tikuo (ちくお) at 09:46| Comment(0) | blog | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする